自転車日記

Bunkamuraでやっていただまし絵展にて、ヒンツの筆によるヴンダーカンマーをようやく目にすることができて、こういった事物にずっと心をまどわせて生きていきたいと心の底から強く思った。


以下、超余談。
夏休みで、美術館内はかなりの忍耐力を強いられる状況。後ろからおぶさるようにして一回り小さな彼女を抱きすくめ、指の付け根の全てをぴったりとあわせてもまだ飽きたらない夏まっさかりのカップルは、激しく混雑している館内で片時もそのフォーメーションを崩さない。あれ、ガラスの向こうにオウムが佇んでいるよ、という絵の前でそのカップルの男が言ったのが「こいつは今、絵の中に閉じ込められてんだろ。でももし、こいつがお前にむかって飛び出してきたりしたら、俺のこぶし…すぐ出すからな!」の一言。オウムのだまし絵+こぶし=包容力!恋の季節に楽しませてくれるじゃないの〜。絵の中に閉じ込められてる、のくだりのポエジーもたまらない。