光に当たって光る

いもうとが「どうしてみたままに撮れないの」と、写るんですを片手に困り顔をしていたことがかわいくて懐かしいけれど、そんな大好きないもうととも共通言語が少なくなってきたことが年を重ねることなのかなとオータニのラウンジで思った家族のお祝い会だった。ヒールの沈むオータニの幾何学模様の絨毯がかわいくて記録写真を撮っていたけど、あれこれあれじゃないのと簡易カメラで映像を撮るとやっぱり面白く、着物をポンポンと魚をさばく手つきで面白く解して、あっという間にたたんで見せる母親の手草さえも隠し撮りしていたら、父親に「今ここで消しなさい」と命令されて、生まれて初めて人の前で映像を消した。